最近の自己破産事情~自己破産の審問での裁判官の意見から~
2017.04.24
先日、自己破産の審問に立ち会う機会がありました。
若くして自己破産を覚悟した方からの相談でした。
市営住宅で生活し、家族の収入も不安定なうえにやや低め。
裁判官からは「家計の支出を減らす努力をしないといけない」と。
被服費の支出を減らし、携帯電話代も格安スマホ等に替えたほうがいい。
外食や交際費、娯楽費を減らさないといけない。
債権者にだけ「借金0」という負担を負わすのは不公平だから。と。
普段の面談でも家計を改善する必要性は伝えます。
たいていの無料相談に来る方は、借金の返済で家計は赤字だが、支出を減らす努力はしきれていないことが多い。
・会社で同僚と食事をしに行かないといけなくて、昼食代や外食費がかさむ。
・ついつい弁当や総菜、コンビニで食事を済ませてしまう。
・無駄な生命保険に加入している。
などなど
私は、数百円数千円を節約するのに過度のストレスがかかるのは勧めていません。普段の生活ではあまり意識せずに生活できる方が精神衛生上の効率が大きいと考えています。
だから「自炊しなさい」とかはほとんど言いません。
→数百円数千円の積み重ねが大きくなっている方もいますが・・・・。
固定費を数千円減らすのに少々不便になるくらいは我慢しないといけないと思っています。
週末の無料相談でも同じく、両親が過去に自己破産、個人再生をしているため、若い子どもが学費に加え、生活費のために多額の借り入れをしていました。
家計を見ると、、、、、
「節約してください」という言葉しか出てきません(汗)
私が考える通り
に支出を減らせば7万円/月は削減できるので、債務整理の方針が変わります。
自己破産を回避できます。
借金の相談に来る前に、ぜひぜひ家計の見直しに来てほしい。
そんな週末の借金相談でした。
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