コラムColumn

10年以上家計簿をつけ続けた私が教える長続きの3つの秘訣と重要性

2019.01.10

 家計簿と私のヒストリー

最近、フリーペーパーや新聞でファイナンシャルプランナーによるマネーセミナーの広告をよく見かけます。

私も興味があって参加したことがありますが、まず聞かれたのが

「家計簿を付けたことがありますか?」

という質問でした。

マネーセミナーに参加するだけあって、家計簿を付けたことがある、という方がほとんどでした。

でも、

「今も続いてますか?」

という質問に手を挙げた方はあまり多くありませんでした。

ほとんどの方が途中で挫折しているようですね。分かります!家計簿を続けることは始めることの何倍も難しい。

私は過去に、家計簿をつけるために当時流行していたDSの専用ソフトを購入したことがあります。その時は覚悟が足らず、支出の欄にそのソフトの代金だけ記入して終わりました。家計簿をつけるために家計を圧迫する、という情けない失態でした。

それではなぜ、あのときは家計簿が続かなかったのか?

その理由を考えてみました。

理由① 家計簿をつける目的がなかった

当時は独身で、節約の必要性も感じていませんでした。何となく、将来に向けて預金もしたいな、と考えていましたが、その預金を何に使うのか、という目的も決まっていませんでした。なんとなく、家計簿って必要かな?って思って始めたんですね。それでは続かないのも無理ないのかもしれません。

また、当時は独身だったので、収入も支出も自分だけの問題です。毎月の通帳を見れば状況はわかったので、敢えて家計簿を付けるほどの必要性もなかったように思います。

理由② 自動販売機で飲み物を買う習慣があった。

実は、自動販売機って家計簿の作成には不向きな存在なんです。まず、レシートが出ないから、いくらか忘れる、

最近はオール100円の自販機もありますし、同じサイズのペットボトルでもお茶か水か、によって、値段が違います。

振り返って家計簿をつけようとしても、自分がお茶を買ったことさえ忘れています。

これで数字が合わずに、何か嫌になってしまいました。

理由③ DSを開くと家計簿より脳トレをしてしまった。

当時の私には、家計簿作成より脳トレの方が必要だった気がします。とはいえ、、家計簿でゲーム機を利用することは危険なのでオススメしません。

 借金相談の現場からみた家計簿の必要性

そんな私が今でも10年間以上家計簿をつけ続けられた1番の原因は、家計簿の必要性を実感することでした。

 

借金の相談に際して相談者の方に「家計簿つけてますか?」って聞くと、

「つけてません」っていう返事が非常に多いです。

債務整理をするには、「返済余力」といって、家計からいくら返済できるのか、ということを確認することから始めます。

例えば、現在150万円の借入があるとして、任意整理を行い将来利息をカットして3年間(36ヶ月)で支払う計画を立てるとすると、

150万÷36≒42000円

が家計から無理なく支出可能か、ということを確認します。

だから、そもそも、家計が理解できていないと正確な債務整理は出来ないのです。

私も相談者の代理人として相手方と返済の約束をする以上、その返済が確実に継続可能である。と判断出来なければ安易な和解をすることは出来ません。

また、その確認を怠ると債務整理をしたことで借り入れもできなくなり、余計に生活が苦しくなることもあります。

その場合には、借金を減額したり0にする法的整理を検討します。

どちらにせよ、債務整理手続きにおいては家計の確認がとても重要な業務なのです。

 

 クレジットカードが普及した今だからこそ!家計簿は必要

「支出」が「収入」を超えることが多いと、家計が破たんします。

当たり前のことですが、最近はクレジットカードのリボ払い等で返済を後ろ倒しに出来るので、その事実に気がつくのが遅れることも多くあります。

家計簿を作成することで、まずは数字を把握して、「事実を認識」することが非常に大切です。

私が家計簿作成に挫折した当時、まだクレジットカードを持っていませんでした。

だから、家計簿を付けていなくても通帳を見ただけで自分が使える金額が分かったので、赤字が続く、ということは不可能でした。

しかし、今はたくさんのカードを持っているので、つい使いすぎてしまう、ということがあります。その点で、クレジットカードを使うからこその家計管理の重要性を痛感します。

 

 家計簿を続けるための3つの具体的な方法

それでは、ここからが本題です。

三日坊主の私でも10年以上家計簿を継続出来た具体的な方法をお伝えいたします。

秘訣①まず財布の中身を整理して、もらったレシートを入れるところを作ってください。

(もう行かないだろうなぁ、と思われるお店のポイントカードとか割引券などは今すぐ捨ててください。)

 

秘訣②物を買ったら必ずレシートをもらって財布にしまってください。

(逆に言うとレシートが出ない買物はしない。自販機とかダメ。我慢。)

 

秘訣③家に帰ったら財布からレシートを取り出して、必ず家計簿に金額を記載してから捨ててください。

(逆に言うと家計簿に記載しない限り捨てない。)

 

毎日家計簿つけなくてもOKですが、定期的に作業しないと財布がレシートだらけになります。

あとできれば家計簿は手書きより、パソコン使ってエクセルなどの方がいいです。電卓で計算しなくていいのでとても楽。

全然難しくないので是非やってみてください。

 

 

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