コラムColumn

「自己破産って何か抵抗あるな」の誤解をときたい

2022.07.30

「自己破産」ってイメージだけで決めないで

どの方法が適しているでしょうか?
任意整理はできないですか?
個人再生ならできそうですか?
え?自己破産しないとだめでしょうか、、
ちょっと自己破産は、、他の方法は無理ですか?
そうですか、一度家に帰って検討してみます。

これは、債務整理の面談をしているときに割とよくあるやりとりです。
「自己破産」ってやっぱり、その言葉の衝撃は大きいですよね。
できることなら避けたいという気持ちはよくわかります。

今日は自己破産に対する誤解を解きたいなという想いから、
コラムにまとめてみました。

借金問題で困ったときの3つの解決方法

借金問題で弁護士事務所や司法書士事務所に相談に行くと、
その解決方法として「債務整理手続き」の案内をされます。
この債務整理手続きの方法は、大きく分けて3つあります。

①任意整理:裁判所を通さず、業者と直接将来利息や分割回数などについて交渉する手続き:信用情報に登録される
②個人再生:裁判所を通して、借金を圧縮する手続き:信用情報に登録される
③自己破産:裁判所を通して、借金を0にする手続き:信用情報に登録される

すごく簡潔に一言で手続き内容をまとめまてみました。
①は裁判所を通さず業者と直接交渉する手続きです。交渉した金額と回数で毎月返済をしていきます。
②は裁判所を通して借金を圧縮します。
すごくざっくり説明すると、借金が500万未満の場合は100万円に、500万から1500万円未満の場合は1/5に圧縮されます。
圧縮後の金額を毎月返済していきます。
③は裁判所を通して借金を0にします。0になるので、手続きが終わると返済は不要になります。

「信用情報に登録される」かどうかを書いたのは、
面談に来られる多くの方が「ブラックになりますか?」といった質問をされるので記載してみました。
まずこの「ブラックリスト」っていったい何なのでしょうか?

ブラックリストって何だろう?

何なのだろう?と題しておいてあれですが、
まず、お伝えしたいのは
いわゆる「ブラックリスト」というリストはこの世に存在しません。
このブラックリストの話は、信用情報機関に登録されるということが、
この世に存在しない「ブラックリストにのってしまう」という認識になってしまっているようです。
結果、皆さん「ブラックになりますか?」と質問されているのだと思います。
じゃあこの信用情報機関に登録されるとはどういうことなのか?というと、
例えばローンを組んだり、お金を借りたりするときに、
貸す側がこの信用情報を確認します。
そして、確認した結果を元に、
「登録されているからお金を貸しておくのはやめておこう」とか、
「登録はされているけど、ローンを通すことにしよう」とか
それぞれの会社で判断しているのです。

では先程の表をもう一度見てください。
3つの手続きの信用情報について比較してみてください。
あら?全部結論同じですね。
ブラックリストにのる(信用情報に登録される)
ということを恐れて自己破産だけを警戒していたのであれば、
これは間違った認識です。
任意整理をしても個人再生をしても信用情報に登録されます。
さらに、債務整理手続きをしなくても、
借金の返済が滞った時点で信用情報に登録されるので、
自己破産だけを警戒してしまうという誤解は解けるのではないかと思います。

しかし、それだけじゃないですよね、
自己破産ってとにかく何だかイメージがよくない、、
と思われれてるのではないでしょうか。

とにかく世間的なイメージが悪い

これも、すごく分かります。
しかし「世間的なイメージ」を気にしているということは
自己破産をすると直ちに世間に知られてしまうとの誤解があるようです。

自己破産すると世間に知られてしまうの?

まず、自己破産をして世間に知られてしまう可能性は殆どありません。
自己破産をすると、その事実が官報に掲載されます。
「官報」です。この官報って読んだことありますか?
私は正直、この仕事をして初めて官報というものの存在を知りました。
この官報を隣の人や職場の人が読んでいる可能性は極めて低いです。
さらに、自分が自己破産したことが掲載される日に、
何十ページもある官報の中からたまたま自分の名前が載っているページを見ることなんて
天文学的数字だと思いませんか?

なので、自己破産して官報に乗ってそれをたまたま知人みられて知られるということは
ほぼありません。

では、どんな場合に知られてしまう可能性があるのでしょうか?

債権者の場合

自己破産をすると、免責決定の書類が債権者に届きます。
免責決定の前の段階でも、債権調査などのやりとりで「自己破産するかもな」
ということが債権者には知られます。
例えば、近所の人にお金を借りていたり、職場に借金していたりすると、
この人たちは債権者になるので、自己破産しましたよという免責決定の書類が送られます。
このことにより、自己破産を知られてしまいます。

同居の家族や配偶者

同居の家族に知られたくない場合は注意が必要です。
なぜなら、書類を見られてしまったり、
法律事務所の封筒で書類が届いたりして家族に知られてしまうということがあるからです。
これは、ふくおか司法書士法人では、面談時に家族に知られたくないか?事務所の名前入りの封筒で郵便物は送っても大丈夫か?
などしっかりと聞き取りをしますので、ご安心ください。

しかし、配偶者に自己破産を隠すのはかなり難しいです。
なぜなら、自己破産の申立のときに配偶者の所得証明書や給与明細書などの提出が必要だからです。
自己破産した後も配偶者との生活は続きます。
言いずらいかもしれませんが、しっかりと夫婦で話し合ってください。

さて、これで自己破産をして世間に知られる⇒世間のイメージが悪い
という誤解は少しはなくなったのではないかと思います。

今回のコラムは自己破産に対する誤解が少しでもなくなればと思いまとめてみました。
借金問題でお困りの方はふくおか司法書士法人までお問合せください。

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