司法書士と登記官

司法書士が「同業者」と呼んじゃうぐらい強い関係にある「登記官」。登記官とは登記所(法務局)において不動産登記および商業登記に関する事務を取り扱う権限をもつ法務事務官のことをいいます。
司法書士が法務局に提出した「登記申請書」に不備がないか確認して登記簿の申請内容を反映させる人―。
登記の専門家は「司法書士」だけど、その審査をしている人だから、司法書士より登記の知識がある人―。
司法書士が一番嫌われたくない人―。
そう、司法書士事務所にとって登記官から持たれる印象はすっごく大切なんです。
開業当時はそのことが良く分かってなくて、申請書の綴じ方が雑だったり、書類の順番に配慮がなかったりして、よくられました。
この「叱られる」というのは今考えたらものすごく有難い。開業当時は補正も多く、登記官と電話したり、面と向かって会話することが多かったのもあると思うけど、登記官には本当に可愛がって頂いたものです。
そういえば、あの時は最寄りの登記官の全員から下の名前で呼び捨てされてたな。ちょっと脇に呼ばれて、他の先生の申請書を見せて「こんな風に綴じてくれたら登記官は見やすいよ」と教えてもらったり「Aの方法で登記してるけど、Bの方法でも良いって知ってる?」とわざわざ電話もらったり。
なんだかんだ、叱られながらも「愛」を感じていました。本当に困ったときはこっそり助けてもらったこともあったり。(内緒)
本当に有難い存在です。今でもその感謝の思いは変わっていません。確実に司法書士としての私を育ててくれた人の一人でした。
ただ、あれから十年以上経って、あの時の登記官もみんな転勤があって顔を合わせなくなったし、私も立場的に法務局に行くことがなくなって登記官とは随分距離が空いてしまいました。
顔パスだった時代が懐かしい。今は完了証一つもらうにも「資格証をお見せください」なんて言われて。
と、過去の思い出に浸ってます。。
わたしたちは皆様のお困りごとを解決する
福岡の司法書士事務所です。
ふくおか司法書士法人では、不動産登記、商業登記、債務整理、後見業務などに専門のスタッフを配置し、依頼者のためにふくおか司法書士法人で対応しうる限りの支えになることを心がけております。
また、より高い専門性を生み出すために弁護士、税理士、社会保険労務士等の他士業の先生方とも協力し合いながらワンストップで業務にあたっています。
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