コラムColumn

どんな手続きをする場合でも気になることは
①いくらかかるの？
②何を準備したらいいの？
だと思います。

②の必要書類で特に気になることは
印鑑証明書の提出が必要なの？不要なの？
ということだと思います。

印鑑証明書が必要なら役所に行って取得が必要なので、
事前に知っておきたいですよね。

会社の登記で個人の印鑑証明書が必要な主な場面は、
役員に新たに就任した場合です。
じゃあ役員に就任した場合は全員分もれなく必要なの？
というと、そうでもないのです。
印鑑証明書の提出が必要かどうかは、
取締役会を設置しているかいないかで変わってきます。

新たに取締役に就任した場合

まず、新たに取締役に就任した場合に印鑑証明書が必要かどうか？
をまとめてみました。
取締役会を設置していない会社の取締役に就任する場合のみ
就任承諾書に実印を押して印鑑証明書の提出が必要です。

新たに代表取締役に就任した場合

次に、新たに代表取締役に就任した場合に印鑑証明書が必要かどうか？
をまとめてみました。

先程と逆で
取締役会を設置していない会社の代表取締役に就任する場合のみ
印鑑証明書の提出が必要です。
なぜなら、取締役に就任するときに提出しているからです。

ここで注意なのが、
代表取締役を選任した議事録に出席者の実印を押して
印鑑証明書の提出が必要ということです。
ただし、選任するたびに全員の印鑑証明書を提出するのは大変なので、
変更前の代表取締役が出席して、会社実印を議事録等に押印している場合は不要
という取扱いになっています。

代表取締役を辞任する場合

就任するだけでなく、辞任するときにも印鑑証明書の提出が必要な場合があります。
それは、
印鑑届をしている代表取締役が代表取締役を辞任するときに
辞任届に実印を押して印鑑証明書の添付が必要です。

これは、辞任届に届け出をしている会社の実印を押せば
印鑑証明書の提出は不要です。

印鑑（改印）届出について

商業登記では印鑑届出の制度があり、
殆どの会社が会社の実印を法務局に届け出しています。

この印鑑届を変更する場合には、取締役会設置とか非設置とかに関わらず、
代表取締役の印鑑証明書の提出が必要です。
印鑑届が必要なのは、以下のような場合です。
・会社の実印を変更したい場合
・代表取締役の入替をする場合
・印鑑届をする代表取締役を変更したい場合

具体的にはこんな場合には印鑑届が必要なので
代表取締役の印鑑証明書の提出が必要です。

代表取締役Ａ⇒Ｂに交代した場合：Ｂの印鑑証明書
代表取締役Ａ⇒Ｂを追加して印鑑届出者をＢにしたい場合：Ｂの印鑑証明書
代表取締役はＡのままだが、会社名を変更したので会社の実印も変更したい場合：Ａの印鑑証明書

商業登記のお問合せはふくおか司法書士法人まで

今日は会社の登記申請時の印鑑証明書の提出についてまとめてみました。
こんな場合はどうなんだろう？などありましたら
ぜひふくおか司法書士法人までお問合せください。