司法書士試験合格者に捧ぐ。
2016.12.17
今年の司法書士試験合格者の皆様、おめでとうございます。
そして、これからとても充実かつ大変な研修が待っていますね!頑張ってください!
今回は、そんな合格者の皆様に、事務所選びのアドバイス?程大それたものではないですが、経験を踏まえたエピソードをお話ししたいと思います。
どんな仕事も同じかもしれませんが、一番最初に入る事務所は非常に大切です。
きっと、皆さまの司法書士としての人生に多大な影響を及ぼすのではないか、と思います。
私は、とても貴重なご縁から今でも最も尊敬している司法書士といえるボス(※下記参照)、のもので司法書士をスタートできたことが今の自分の礎となっています。
ボスはいつも私を近所のカフェに呼んで、色んな話をしてくれました。
経営者になって分かりますが、従業員に仕事以外のことで時間を使わせることはとても覚悟のいることです。
「従業員の就業時間=経費」
それを、仕事ではなく「教えを与える」ことに使う。
不動産会社への営業の仕方、決済に立ち合う際の心構え、事務所の軌跡、若い頃の先生の話、新人研修への向き合い方、その他にも世界各地の歴史や素敵な景色のこと、美味しい食事のこと、ときには先生の恋愛話まで。
本当に色んな話をしました。色んなことを教えて頂きました。
本当に恵まれた幸せな新人でした。
今の私には真似ようにも真似られません。いや、何十年経っても難しいのかも。
それなのに、当時の私はその有り難さや貴重さに気づいていなかったように思います。
そんなボスの元、不満なんて全くなかったのに、幸せいっぱいだったのに、我儘を言って、たった一年でその事務所を辞め、地元に戻ってきてしまいました。
先生に初めて自分の決意を伝えたのもカフェでした。
先生は、
「お前は初めから、いつかは戻りたいって言ってたもんな、分かった」
とすごく悲しそうな顔をして言われたました。
反対されることも覚悟していた私は、それでも先生が私の意見を受け止めてくれたことが嬉しくて、でも寂しくて涙を堪えるのに必死でした。
独立することが決まったとき、私は先生のもとに行きました。
そして、いつものカフェで事務所運営で大切は?と投げかけました。
先生は、
「従業員が一番大切」
とはっきりと言われました。
先生は、今でも毎回欠かさず、事務所にお中元とお歳暮を贈ってくださいます。
「私が一方的にお世話になったのだから、頂けません。」
と申し出たこともありますが、それでも先生は私なんかのことを今でも気にかけてくださっているのだと思います。
先生に、どうやって恩返しをしたらいいのか。
先生が、私という弟子?教え子?後輩?を持ったことを誇りに思ってくれる時が来るだろうか。
いつも、そんなことを考えて自分を奮起しています。
皆様にも、そんな素敵なボスとの出会いがありますように。
(※ボス=私が初めて勤務した事務所の先生のことを尊敬の意味を込めて、ボスと呼んでいます。もちろん本人の前では言いません。照れくさいから( ̄ー ̄))
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